一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

線状降水帯

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積乱雲すなわち入道雲のことですよね。
私が子供の頃(50年前)は入道雲は夏の象徴で、青い空にモクモクと大きく優しく、nyuudougumo
子供達の水遊びや虫取りを見守ってくれる仲間のように感じていました。
夕方、ざーっと一雨を降らせ涼しさをもたらしてくれました。
縁台でスイカを食べ、大人たちは将棋などをし、
夕涼みを楽しんだ記憶があります。

気温37℃なんて子供のときは経験ないと思います。
「わーっ! 今日は30℃だ!」って驚いたように記憶しています。
散水、打ち水、簾、行水、かき氷で涼を求め暑さをしのぎました。

現在はクーラーの部屋で、空を見上げることもなく、
ニュースで最高気温を知り気温の高さにビックリしています。
随分自然とかけ離れた生活になりました。
効率と経済活動を優先させることで、お金では手に入らないものを失って行く様に思います。
でも、この気温の高さではクーラー無しでは過ごせません。

連日、日本のどこかで水害のニュースが流れます。sosikika
積乱雲のかたまり、線状降水帯の発生で一日の降水量が200〜300ミリ、
一ヶ月分の雨が一日で降ることが多く報道されます。
いままで農地や街を守っていた川堤防では守りきれない水位になり、
たびたび各地で避難指示が発令されています。

線状降水帯とは、
 次々と発生する発達した積乱雲が列をなした、組織化した積乱雲群によって、
 数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、
 線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。
 この用語が頻繁に用いられるようになったのは、
 平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降とみられる。
と説明してあります。co2youkai

線状降水帯の発生の原因は
地球温暖化だと言われていますが、
日々の生活をいかにしたら多少でも温暖化を
食い止められるのか? 悩ましい問題です。
壊れた地球を自然を元に戻すには全世界の
富をもっても無理なことはハッキリしています。
夏のやさしい入道雲が姿を変えたことを
もっと深刻に考え、自然本位な価値観を持つ必要に
迫られているのではないでしょうか。

平成27年8月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉  有限会社ジェット 廣田 久美子

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