一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

第7回 アンパンマン

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最近、幼い甥の影響もあって、アンパンマンのアニメや絵本をみる機会が増えました。
私も子どもの頃、夢中になっていました。
ですが、成長するにつれ、アンパンマンとは疎遠になりました。
久しぶりに、大人になってから再会するアンパンマンは、相変わらず面白く、
ストーリーとしてとても愉しめるうえに、学ぶこともとても多いです。

アンパンマンは困った人を救うとき、自分の顔を食べさせます。
バイキンマンと戦うのですが、悪いことをしないバイキンマンとは仲良しです。
アンパンマンには仲間がいて、アンパンマンがピンチの時には仲間が助けてくれます。

子どもの頃、「顔食べさせたら痛いなあ、でもジャムおじさんが新しいパンを焼いてくれるから大丈夫!」
と思っていました。

大人になった今、やっぱり顔を食べさせるのは痛いなあと思います。
自分だったら嫌だなあと思います。
それでも誰かを救うことができるからアンパンマンは痛い思いをして顔を食べさせます。
顔を食べさせることが出来るのは、支えてくれるジャム工場のみんなや仲間達がいるからです。

アンパンマンになりたいけど、時に自分はバイキンマンであると思います。
でも、私は許されてきました。
アンパンマンの仲間になって、ジャム工場を造りたい。
今は、そう思います!

偏りのない普遍的な正義と、人間の生きるべき道を示しているアンパンマン。
長い間、愛され続ける作品の素晴らしさを感じます。
作者である、やなせたかしさんは、「世の中に出すものは健全なものでないといけない」という信念があるそうです。
教育書の作成のお手伝いをさせて頂いている人間として、
とても、身が引き締まる思いです。
アンパンマン

強くて優しいアンパンマンであり、
愉快なバイキンマンでもある甥。

 

 

〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 東京営業所 廣田知子

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