一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

第6回 農業を考える

投稿日:

晴天の中にも、最後の冬の抵抗を感じる2月のとある日曜日に、
(倅)なるプロジェクトに参加して参りました。
(倅)というのは、最近テレビでもとりあげられている話題のプロジェクトで、
東京で働く農家の息子、娘がたまたま始めたプロジェクト…らしいのですが、
地元を離れた倅達が、都会でできることをしようという意図の元に集まり、
東京の空の下、青空マーケットで親が作った作物を売っているという、
とても健康的で素敵な活動なのです。
※クリックすると(倅)←に飛びます。

(倅)で売っている野菜や果物は、
親が収穫し、そのまま倅達へ…という流れなので、正真正銘の産地直送です。
ですが、スーパーで見る値段よりも少々高い??
パッと見るとそう感じるのですが、よく見ると、
「有機無農薬」にこだわった野菜や果物が並んでいることに気づきます。
特に「有機無農薬」に限定した訳ではないとのことですが、
自然とこだわりを持った方が集まっているようです。
スーパーよりは少々高めですが、無農薬としてはお手頃価格。
安心安全の産地直送で倅達が売り子として販売する無農薬こだわり作物ということもあり、
お客さんは興味津々で倅の面々と楽しく交流しながら購入して下さいます。

私は姉と一緒に、父が作っている有機栽培合鴨米を販売しました。
普段、ニュースで国内生産量や自給率、農業の特集を見て知識としは頭に入っていても、
食物を作る労力、対価に関しては実感が沸かないものです。

実際に売り手になることで、農業というもの、有機栽培の難しさ、美味しさと見た目と安全性、
コスト面、様々なことが今までよりもクリアに見えてきました。
自分が口にしているもの、その全てに生産者がいて、
様々な方法で作物を育成し、様々な理由により値段が付いている。
国内産の作物よりも、外国産の作物のほうが安い値段のことなども多々あります。
何故、その値段なのか。自分は何を選択するのか。

私は今、東京で働いています。
農業をしない自分に出来ることを考えた休日になりました。

 

 

〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 東京営業所 廣田知子

Top