一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

第15回 被災地復興への道のり

投稿日:

ジェット東京営業の廣田です。
早いもので9月になりました。

私は夏休みに石巻市へのボランティアツアーに参加しました。
参加するまでは、ボランティアなど未経験の私が参加して、
逆に足手まといになるのではないかと心配でした。
また、自衛隊も引きあげた後、そんなに作業があるのかな、とも思っていました。

参加して感じた事。
参加する前の思いとは、まるで違っていました。
5ヶ月以上経過しても、津波の傷跡は無惨な状態で残っており、
今まで観た事のない惨状が広がっていました。
ツアー参加者の80人全員で、今後も使用するという水産加工工場の片付けをしました。

「工場のコンクリート床が見えるようにしてください」と言われて初めて、
今踏んでいるのが工場の床ではなく、
津波が運んできたヘドロだということに気付きました。
それほど、ヘドロは固く厚く、元々そこにあったアスファルトのように見えました。
工場の壁のはるか上には、津波の痕がくっきりと残っています。
工場付近
暑い盛りだったので休憩を充分にとりながらの作業でしたが、
それでも体力的には厳しいものでした。
でも、皆さん黙々と作業に取り組んでいました。
ツアー参加者の中には外国人の方や、親子で参加されいる方、いろいろな方がいました。
なかには、明らかに60歳は優に超えている方まで。
皆がこの工場を綺麗にするんだという意思の元、一致団結して頑張りました。

1日がかりの作業で工場は片付きましたが、
同時にこの人数で1日かけて1つの工場を綺麗にするのがやっとなのだという事実に、
復興への道のりの険しさを感じました。

工場を後にする際、工場の社長と社員の方が嬉しそうに手を振ってくださいましたが、
これからもこの場で戦い続けるのだと考えると、気が遠くなる思いでした。
復興への思い

帰りの車中より撮影しました。
復興への願いと意志を感じます。

被災地の復興を願い、一生懸命自分の仕事をして参ります。
壊滅的な状況に追い込まれてもまた立ち上がろう、また頑張ろう、
と前を向く被災地の皆さんに負けないよう、
私も頑張っていく所存です。

 

 

〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 東京営業所 廣田知子

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