皆様、今年も色々お世話になりました。
残り少なくなり、何かとご多忙と存じますが、
何卒ご自愛くださり良いお年をお迎え下さいませ。
今年は例年になく、冬の訪れが早いようで、広島でも12月2日に初雪が降りました。
そんな中、久しぶりに山際の古い農道を通って会社に出勤しました。
溢れんばかりの木々の燃えるような赤色、黄色、実りの数々に、思わず習い立てのスマートフォンでパチリ。
山際の農道は色々な植物で宝の山のように輝いていました。
秋という字は燃えるような色から『のぎへん』に『火』なのかと思いきや、違っていました。
現在の秋の字には省略されたパーツ〈部品〉があったのです。
そのパーツは『触覚のある虫』のような形をしています。
つまり、秋の字は本来『のぎへん』+『虫の形』+『火』の
三つの要素で出来ていた字だったのです。
その中から『虫の形』が抜け落ちて現在の姿になったのでした。
稲の収穫の時期に、豊かな実りを手にいれるために、蝗(イナゴ)の害に火をたいて立ち向かう。
それが「秋」という字の成り立ちだそうです。稲に来る害虫を焼き殺す『火』だそうです。
それでは、晩秋の輝きをご覧下さいね。
〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉 有限会社ジェット 廣田久美子