一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

スカーレット

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朝ドラのスカーレットを毎朝楽しみに観ています。
丁度娘を送り出す時間と重なっているので、途切れ途切れの視聴ではありますが、
去年は朝ドラを観るなんて考えられなかったので、進歩?です。

スカーレットの主人公の「きみちゃん」は進学を希望していましたが、
父の意向で15歳から故郷を離れ、1人住込みで働くことになり、
そのあとも自分のやりたい事や希望をことごとく父に阻まれながら、
健気に明るさを失わず懸命に働き、そのうち陶芸の世界に魅了されていくという状況に見えます。
11月15日時点。

大酒呑みで借金をどんどんこしらえるあまりにもな父と、 そんな父に寛大すぎる母。
結構な苛立ちを感じつつ、昔は特にこういったことは普通にあったんだ、
そして今もあるし、
私も娘に対してこのような思いをさせる事も今後あるかもしれない、と考えたりします。

自身の努力とは関係のない部分で否応無しに決められてしまう道。
自由がない。選択肢がほかにない。

それでも、やりたいことではなかった事を、必死にやっていくうちにやり甲斐になり、認めてくれる人も場所もできた。
それなのに、家の都合で、また望まぬゼロからの構築をしなければならなくなり、その中でまた切り開いていく。

働いていく事、生きていく事を毎朝教えてもらっています。
きみちゃんや、絵付けの先生のお言葉が本当に金言なんです。
「仕事は難しい方が良い」「近道はない」「険しい道の方が力がつく」
毎日はっとさせられます。

先を見て憂いるのではなく、 目の前の事実に向き合ってそのことだけを必死に日々生きる。
不自由なのにそのうちに実になり、自由にも見えてきます。

今の時代に生きていると、 選択肢は山のようにあるような気がします。

ありすぎる選択肢の中で、
これなんだを見つけること、知ること、続けること、
は不自由な人よりも自由な人の方が難しいのかもしれません。

そんな事をぼんやりと思いながら、とりあえずは、 やっぱり何が何でも笑顔でいなきゃだ!
と実践できるところからきみちゃんを見習います。

スカーレット放送中、きっと私はやたら笑顔です。
気持ち悪いかもしれませんが、朝ドラの影響です。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

2019年11月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉  有限会社ジェット 廣田 知子

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