一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

おはぎと巻き寿司

投稿日:

IMG_1564昭和生まれの私はおはぎと巻き寿司が大好きです。
幼い頃、お彼岸には母が朝からあずぎを煮て、
ほぼ1日かけて大きなおはぎを沢山作っていました。
甘いお菓子がまだ無い時代はそれは楽しみだったのです。
巻き寿司はお花見には必ず作り、家族でお花見に出かけました。
家族の細やかな祝いの日も巻き寿司で祝いました。

sakaeそんな話を知人にしたところ、だったら『さかえの店』だよ、
『まあ食べてみんさい』とおはぎと巻き寿司を頂きました。
それは驚きでした。昔ながらの大きなおはぎに大きな巻き寿司。
おはぎは程よい甘さにもち米が柔らかめで良く馴染み、
大きなおはぎがスルリとお腹に収まってしまいました。
巻き寿司は直径6〜7センチ位あります。
ゴボウ、人参、青菜、カモボコ、卵焼き、椎茸
昔ながらの具材がぎっしりで、二切れも頂くと満足になります。

IMG_1566後日、懐かしい味を求めて『さかえの店』に出かけましたが
あいにく全部売り切れでした。午後3時ごろなのに『何も無いね。』
ボヤくと店主の方が巻いてあげるよと言ってくださり、
出来上がりを待つ間、パートの方と世間話。

  店主のお婆様は年は忘れてきたと言われるが
  1998年に大村崑さんと写った写真が店内にあり、
  その時60歳だから、今年2021年だから
  どうも83歳だと思う。

とのこと、えぇーと驚いた。

IMG_1555  今年69歳のになる私は毎日の出勤に少し負担を感じ、
  そろそろ自由な時間を持ちたいと不満を漏らしたり
  『私の歳、考えてよ』等と言い放って、
  醜態をさらしてる。
  黙々と巻き寿司を作ってくださる店主の姿と
  この道60年と書かれた包装紙に
  元気で働けることの有り難さを諭されました。
  少し反省し、健康なことに感謝し頑張ります。
 
 
令和3年3月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉  有限会社ジェット 廣田 久美子

Top