忙しさに紛れ、ふと気がつくともう11月も終わり、
雑誌で見た奥出雲の記事で『金言寺の大銀杏』を知り、訪ねてみました。
島根県仁多郡奥出雲町は中国山地の嶺を境に広島県と接していて
広島市からは約2時間、盆地に広がるのどかな山里です。
金言寺は境内の正面に樹齢700年大銀杏が本堂を守る様にそびえ立ち
茅葺屋根の日本昔話に出て来る様なお寺です。
あいにく11月30日にはすでに葉が落ちて黄金色の姿を見ることは、
出来ませんでしたが、樹齢700年大銀杏の巨大さが醸し出す神聖な趣に
満たされて、お寺を後にしました。
奥出雲に詳しい友達の案内で、神社社務所の中に在る、
奥出雲の在来種『横田小そば』を『稲田神社姫のそば ゆかり庵』で昼食をいただきました。
木曜日の平日、山奥にも関わらずほぼ満席の状況です。
打ち蕎麦が無くなると閉店してしまうので、予約をしてくれていました。
初めて十割蕎麦の硬さに驚き、仁多米のおむすびが美味しく、
野菜も地元で自社栽培のようで安心で美味しくいただきました。
建物も風情があり、お庭を眺めながらのお食事も楽しめました。
『稲田神社』は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治に登場する「須佐之男命(スサノオノミコト)」の
妻「稲田姫(イナタヒメ/クシナダヒメ)」の生誕の地とされ、稲田姫が祀られている神社です。
神々の国、出雲ですね。
ゆかり庵のお庭には「須佐之男命(スサノオノミコト)」と
妻「稲田姫(イナタヒメ/クシナダヒメ)」の石像がありました。
良縁・縁結びのパワースポットの様です。
奥出雲は静かで温かなところでした。
今度は黄金色の時期を逃さないように訪れたいと思います。
令和5年12月
〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 廣田 久美子