もう昨年の11月のことになってしまいましたが、
ビートルズの「Now And Then」が発表されました。
1996年以来、27年ぶりの新曲です。
(ちなみに1996年は私の生まれた年です。)
「ビートルズ最後の新曲」と銘打って発表されたこの曲は、
AIの技術を駆使して制作された曲としても大変話題になりました。
この曲についてのエピソードを簡単にご紹介します。
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故ジョン・レノンが遺した、1978年頃に録音されたデモテープ。
他のメンバーは、託されたこのテープを基に新曲の制作に取り掛かりますが、
雑音がひどく、とても作品として仕上げることは不可能だと、
このプロジェクトは一度断念します。
これが1995年のことです。
それから27年後の2022年、
もう一度この曲を完成させるプロジェクトが開始されました。
「デミックス」と呼ばれるAI技術を使って、
ジョンのボーカルをピアノや雑音から切り離すことに成功しました。
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すごいドラマがありますよね。
ちなみにこのAI技術、元々はビートルズのドキュメンタリー映画のために開発されたものだそうです。
私が中学生の頃、母のコレクションであるレコードをよく聴いていました。
当時は音楽を聴くというよりも、見慣れない機械を触るということが楽しかっただけでしたが、
たまたまかけた、ビートルズの名盤「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」というアルバムには衝撃を受けました。
そこからいろいろな洋楽を聴くようになりましたが、きっかけとなったビートルズは私にとって特別な存在です。
まさかこの時代に「ビートルズの新曲」という言葉を耳にし、
「ビートルズの新曲」を聴くことができるとは思いもしませんでした。
そして、AI技術の進歩には日々驚かされます。
←最近レコード収集にハマっているのですが、
もちろん「Now And Then」のレコードも買いました。
7インチレコード、小さくてかわいいです。
令和6年3月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 福永