一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

川の清掃活動。善も悪もチリも積もれば山となる

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我が家のそばには川が流れており、そこでは日々色々な生き物が観察できます。
と言っても、河川敷があるような川ではないので、道路から見下ろす形での観察です。
今の時期は、ちょうどコガモが産まれた頃で、親鳥の後ろをついてまわるかわいい姿を見ることができます。
カモ、アオサギ、白サギ、川鵜、アオダイショウ、カワセミ、すっぽん、フナ、カメ、ザリガニ。
(川ではないですが、狸、ハクビシン、ネズミも見ますね。)
都会に住んでいますが、ほぼ毎日見かける生き物たち。
川のそばに引っ越してきてからは特に身近に感じます。

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河川敷の無い川なので当然川に入ることもできないのですが、
この川を掃除するチラシが配られまして。掃除をする!という名目のもと川に入れる!
田舎のような綺麗な川では無いのは承知だが、生き物いっぱい。
もしかしたらフナに触ったりうっかりコガモに遭遇したりしちゃえるかも〜!
ということで、娘と参加して参りました。
当日は川の水は冷たく、外気は暑くで、気持ちの良い活動になりました。
この川は湧水が出ているポイントがあり、そのポイントでは水が透き通っており、
水温も低く清らかさを感じられました。
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その一方で、合流式という仕組みが残っており、豪雨のとき下水と雨水を一緒に川に流しています。
実際に川に降りてみて、そんなにゴミが無いなあと思いながらも、トイレットペーパーが目につきました。
水草に絡まったトイレットペーパー。非常に複雑な思いになりました。
トイレットペーパー、思ってるより溶けないなあ、トイレットペーパー、そういうことだよなあ、と。
下水管のそばはなかなかの臭いでした。

気を取り直し、ゴミを目を皿のようにして探し、競うように拾い集めます。
軍手とトングを手にし、我先にと張り切ってゴミを漁る集団。
貴重な体験です。

1時間程度のゴミ拾いを終え、集まったゴミを集めてみると。
おや、まあ。結構あるじゃないの!!チリも積もればなんとかです。
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ポイ捨てする人がいなかったとしても、ゴミ出しのゴミが風に煽られて低地の川へ最終的に行き着いてしまうのは、あるあるだそう。
自動販売機の隣のゴミ箱から溢れたペットボトルが転がり続けて川へやってくるのも、あるあるだと。
ゴミには必ずネットをかけておく、ペットボトルはできるだけ持ち帰って自分で資源ごみの日に出す、
そんなほんの少しの配慮が、これまたチリツモで大きな差になる。
言われてみれば当然のこと。でもちゃんと認識してたと言えるだろうか。

フナにもコガモにも遭遇しませんでしたが、こんな川でも生命は逞しく生きているのです。
こんな川にしているのは人間なので、できることはやらなきゃね、
そして合流式、どうにかならんのかな、と考える機会になりました。

令和6年5月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 廣田知子

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