一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

第11回 子育て奮闘記

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10月になりました。ようやく秋がやって来ました。
9月前半は残暑とは言えない連日の猛暑、酷暑。
とうとう異常気象宣言まで飛び出しました。
本当に暑かった今年の夏。
特に8月は毎日焼けるように暑い日が続きました。
8月は幼稚園や学校が夏休みでお休みのため、
ジェットの縁の下の力持ちであるパートさん達も長期休暇に入っていました。
今回は、そんな力強いママであるパートさんに、
日々の子育てで思うことを記してもらいましたので、下記に紹介いたします。

子育てをするようになって、自分のこども時代のことを、ふと思い出す。
祖母の作るかしわ餅の臭い。
祖父の畑のじゃいもの花の可愛らしさ。
父とシジミとりに行った川のいろ。
頑張って、鉄棒ができるようになった手のひらのにおい。
母親の立ち話のかたわらでしゃがみこんでいじっていた銀杏の葉の黄色さ。
熱々のグラタンの臭い。
母が縫った黄色のタオル地に蝶が飛んでるランチョンマット。

寒い朝は、煮麺をよく食べた・・・あれは美味しかった。 いまだにあの出汁はだせない。
早く食べなさいといいながら、必ず食後のりんごか、かんきつ類をむいてくれた母。
きりがないくらい、日常の記憶。

こどもをもつ親ならば、思いやりのある子供に、感性の豊かな子供にと願い、あれこれと育児に悩む。
川遊び、クローバーで首飾り、クッキーつくり。
こども時代に体験した記憶で夢中になったことを、久しぶりにやってみると楽しくて、子供達と同じ目線になれる。
新たに生活の楽しさを感じたりする。
その生き生きした姿に、生きる喜びと楽しく生きる知恵を学ぶと思う。

気をつけたいのは、忙しすぎないようにすること。
こども独特のセカイにいるとき、創造性は高まると思う。
こどものセカイは、忙しすぎるときっといけない。
夢中という字のとおり、夢のなかにいるように、どっぷり自分のセカイにひたれる感覚が大切だと思う。

大人になってこどものころの記憶が教えてくれるのは、愛されて育ったということ。
こども時代に自分が体験した記憶を次の世代と共有できることを幸せに感じる。
こどもの気持ちのありようや、大人の気持ちのありようが素晴らしくあるように、こころ配りをしたい。
完璧とは程遠い子育てだけど、将来こどもたちがふと思い出すだろう日常をしっかり過ごそう。

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「親の心、子知らず」という言葉がありますが、 親の気持ちが分かるようになるのは、
自分が親になり、子育てをする時なのかもしれません。
ジェットの社員はまだ独身者が多く、いわゆるお一人様なのですが、
いつかきっと来るであろう(来るはずです…)お二人様、ご家族様に、 自分の記憶とともに思いを馳せる。
そんなきっかけも与えてくれた、パートさんの手記でした。
母は強し!

夏の思い出

夏の思い出は、いつもキラキラしています。

 

 

〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 縁の下の力持ちのパート 記

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