一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

毎年恒例ジーンズ旅

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3年ほど前にジーンズの魅力に取り憑かれ、
ゴールデンウィークになると「児島ジーンズストリート」を訪れるのが私の中での恒例になっています。
国産ジーンズ発祥の地として知られる岡山県倉敷市の児島にある商店街で、
地元のジーンズブランドが立ち並ぶ、ジーンズの聖地です。

ですが、今年のゴールデンウィークは福岡県へグルメ旅に行くことになり、ジーンズの旅はおあずけ…
と思いきや、小倉で偶然国産ジーンズ専門のショップを見つけ、迷うことなく入店。
結果として4年連続ジーンズの旅となりました。
ジーンズ
今年選んだ一本は「ステュディオ・ダ・ルチザン」という老舗ブランドの”大戦モデル”と呼ばれるタイプのジーンズ。
大戦モデルとは、第二次世界大戦中のアメリカで物資統制下に作られたジーンズのデザインを再現したモデルのことです。
当時は糸やリベットなどの資材が不足しており、装飾や機能の一部が簡略化されていました。
例えばバックポケットのステッチが手書きされていたり、縫製の糸に統一感がなく、太さや色がばらばらだったり…。
そんな制限された時代のジーンズのデザインが、今ではかえって無骨で渋いスタイルとして人気になっています。
当時の苦肉の策で生まれた仕様が、現代ではデザインの魅力として捉えられているというのは面白いです。


紙パッチ

◀︎紙製パッチ。
 ジーンズを開発したブランド「リーバイス」のトレードマークである
  ”二頭の馬”のパロディ、”二頭のブタ”。
 こういった遊び心も、このブランドの特徴です。


紙パッチ

◀︎バックポケットのステッチが手書きなのも
 しっかり再現されています。


そしてこのジーンズのデニム生地には、「石川台」という精紡機で紡いだ糸が使用されています。
日本で稼働している中で最も古いとされている希少な精紡機で、
スピードは遅いものの、糸に負担をかけずにゆっくりと時間をかけて紡績するため、
生地には自然な凹凸や綿本来の優しい風合いが生まれます。
効率とは無縁の手間ひまのかかる製法ですが、ものづくりのロマンを感じます。
石川台
当時の工夫と、現代の職人技が融合したジーンズ。
これからじっくりと穿き込んでいくのが楽しみです。

結局今年もジーンズ旅となりましたが、
本来の目的の福岡グルメもしっかり堪能しました。
福岡グルメ


令和7年6月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉
有限会社ジェット 福永

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