タカサゴユリ以外の庭の侵入生物の紹介をします。
庭と境界の法面には梅、桜、山桃、小栗、ツバキ、
サザンカ、柚、夏みかんなどが育ち、
シャガが生い茂り自然の木々が続き、
その上には普通の民家があります。
距離にして10m位の傾斜地です。
隣接している為、山掃除や除草や笹切りなどの作業を
2週間に一度しています。
除草剤を使わないので色々な生物が侵入してきます。
四季折々、色々な野鳥はもちろん、蝉やバッタなどの幼虫、
春にはみかんの葉を求めてアゲハチョウが優雅に飛びまわり
今頃、秋の夜は虫の声がリンリンと鳴り響いています。
9月に入ってタカサゴユリの後ろの梅の木には山鳩が巣をかけているのに気付きました。
草取りのとき鳩が近づいてくるので不思議だなと思っていたら、
警戒しているためのようです。
慌てて刺激しない様に草取りを中止しました。
カラスに見つからない様にと願いながら…。
10年前にも藤の木に巣をかけ、2羽のヒナが巣立ちました。
もしかしたらその子たちなのでしょうか。
2013年のジェット日和で「鳥の巣箱にシジュウカラが住み着き子育てを始めました」
と書き記しました。
しかし、三回目の春にハナミズキが弱り葉の茂りが薄くてカラスに襲われてしまったのです。
とても残念でした。
時々、タヌキも庭に現れます。
裏の法面を下ってナニワイバラの垣根の下から庭の斜面の石段を上がります。
冬の夜のなど、出くわすとじっと見つめてきます。
餌付けを考えましたが病原菌を持っているから、
と知人に止められ諦めました。
イタチも夜、道路を横切ります。
光る目がとても印象的で長い胴をして、素早いです。
この夏は早朝、キツネが白い物をくわえ道路を渡り
向かいの家の林に消えました。
こんな話をするとどんな山奥での生活だろうと思われるでしょう。
たしかに高台で、わずかに残った山林が点在している場所ですが、
豊かな森でしか生きられないのでは、と思われる生物の目撃に驚きです。
山掃除や除草や笹切りなどは重労働で大変なのですが、
時々サプライズのご褒美にはとても興奮します。
誰も知らない秘密の世界をプレゼントしてくれます。
今度はどんなサプライズがあるのか楽しみです。
平成27年9月〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉 有限会社ジェット 廣田 久美子