一歩一歩、着実な歩みを
学参デザイン・組版・図版クリエイター

人手不足と外国人労働者

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私の暮らす広島の郊外では、
大きな古い家が解体され小さな区画に仕切られ、
建て売り住宅が6軒、売り出されています。
201805a  201805b
建設中の3月頃、
日暮れの薄暗い時に資材などをトラックに積み込む作業に出くわし、
道路が広くないのでトラックの間を縫うように歩く事になり、
作業員の方に『お疲れさまです』と挨拶して通り過ぎようすると、
『○△□○□○◇□□』と聞き慣れない言葉が帰っていました。
「あれ、日本人の方ではない?」と少し驚きました。
後日、現場監督さんに『どちらのお国の方達ですか?』とお尋ねすると、
『ベトナムですよ』と答えられました。

いままで、中国、韓国、フィリピンの方などは聞いた事があったのですが、ベトナムの方は初めてです。
しかも、熟練のいる大工さんなのも驚きました。
この話を出入りの清掃業者さんに話すと、清掃会社でもベトナムの方が多く働いていらしゃるようです。
とても真面目で良く働かれるそうです。
また、ある日、100円ショップで4、5人の女性が賑やかに買い物されていて
にっこり微笑まれたので『フィリピン?』と聞くと『ベトナム』と答えが…。
広島の大手スーパーで働くそうです。

こんな事は東京の話だと思っていたら、地方都市の広島にも多くの外国人労働者が働いておられるようです。
清掃会社さんの話によると、
期間は3年で日本に来てトレーニング施設で日本語を学び、
職場経験1年で試験を受け、その仕事の認定証を取得する必要があるそうです。
清掃の仕事は高齢者が多いので、若いベトナムの方達がとても助けになるそうです。

日本の人口減少にともない人手不足の担い手は女性と高齢者なのですが、
体力のいる農業、林業、水産業などの就労はなかなか難しいと思われます。
従ってこれから益々、外国人労働者の増加が進むのでしょう。
『若い人は嫌う仕事だからね…』と清掃会社の人…。
そうなのかも知れない…。仕方ないのかも知れない…。

だけど3年間、日本で働いて帰国する時には日本を好きになって貰いたいと思う。
そんな希望でささやかな心遣いを忘れないようにしたい。


〈学参デザイン・組版・イラストのクリエイター〉 有限会社ジェット 廣田久美子

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